2023年7月14日 投稿者: はや

特定空き家とは

空家等対策特別措置法は、社会問題である空き家を管理・処理するための法律で、特定空き家とは、その法律に該当する空き家です。そもそも「空き家」とは、居住その他の使用がなされていないことが常態である建築物のことを指します。

そして、特定空き家に該当するのは、空き家のうち、国土交通省が示している基本指針である「倒壊などの著しく保安上危険となる恐れがある状態」「著しく衛生上有害となる恐れがある状態」「著しく景観を損なっている状態」「放置することが不適切である状態」の4項目のいずれかに該当する空き家のことです。

各市町村はそれぞれの計画に基づき、空き家を調査し実態の把握を進めます。近隣からの情報や調査によって、特に問題のある空き家を見つけると特定空き家に認定します。
長岡市特定空家等認定基準 はこうなっています。

特定空き家に認定をされると、その後は行政からの助言、指導、勧告、命令、という改善の措置を受け、それでも改善されなければ行政による代執行がされることになります。樹木の伐採や塀の撤去、建物の解体が行われ、その費用は所有者の負担になります。

また、空き家対策特別措置法の施行により、特定空き家に指定された空き家は、固定資産税の軽減措置対象から除外されることになりました。つまり居住用建物が建っている土地は、200㎡までの敷地部分に対しては、固定資産税を6分の1に軽減されるという「住宅用地の特例」がありますが、その優遇措置が受けられなくなる場合があります。

マロン法務事務所